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メモ
構図とは、絵画・写真などで仕上がりの効果を配慮した画面の構成。コンポジション。「構図がいい写真」「斬新な構図」
※デジタル大事典より
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チラシにおいて構図より重要なのは動線
メモ
動線とは、視線が動いて行く経路のあること
動線とは、チラシをパッと見た人が、どういう順で見るか線で描いたものです。
チラシの場合、まず上から下へ見ますが、
その際、目立たせるようにした大きな文字や、目立つ色から順に目に入ってきます。
・右図は、右のタイトル文字から、ひとつながりで目に入ってくる順がつながっています。
・左図は、一度上から下まで降りてから、また中央のタイトル文字、上の日付、と戻ってくる動線になっています。
また、↓は他の読みやすい動線の例です。
左は中心から外へ向かううずまき型です。
右は上から下、また上へ行くK型です。
動線を意識すると、文章の配置を読みやすくできます。
動線を意識するだけで、構図は限られてくるんだよ
純粋な絵画と違い、チラシやポスターは文字があります。
文字の読む方向は、用紙全体では上から下へと決まっています。
(横書きは左から右、縦書きは上から下)
いつも必ず思ったとおりには行きませんが、文字サイズや色で動線を示すこともできます。
これは後でくわしくやるね
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安定する構図のセオリー
動線とは別の話になりますが、安定する構図にはセオリーがあります。
動線も構図に当てはまるといいですが、多少違っても
構図は大体セオリーどおりに作ることができます。
構図セオリーの例
↑図は、左から、
・円(日の丸)
・ジグザク(MまたはW)
・対角線(Xまたは点対称)
です。
呼び名は色々で()内で呼ばれることもあります。
↑図は、左から、
・中央ぶったぎり(サンドイッチ)
・三角
・シンメトリー(線対称)
です。
三角は正三角形、逆三角形など、どの形でも安定します。
サンドイッチは、斜めの線でも使えます。
↑図は、左から、
・がくぶち(トンネル、フレーム)
・S
・C
です。
がくぶちは、周りを暗い色で囲うと中心に目が行く構図です。
アルファベットはシンプルな形状が多く、そのまま構図としても使えます。
(左右上下反転しても使えます。)
↑図は、左から、
・遠近法(放射線)
・三分割法
・黄金比
です。
三分割法は、画面を三等分したライン上に配置すると安定します。
黄金比は、1:1.618の比率は美しいとされていて、どんなものでも使えます。
最近は日本人に馴染みのある比率のプラチナ比(1:1.414)というものもあります。
A4用紙などの縦横の比率と同じものです。
構図の使い方
構図は、絵画、彫刻、写真、イラスト、マンガ、動画、ポスター、チラシ、誌面、Webサイトなど、目に見えるほとんどのジャンルで使えるものです。
また、どの構図も、用紙の縦横は関係なく使えます。
左右上下反転もできます。
ひとつの構図だけではなく、複合的に使うことがほとんどです。
(例1:二等辺三角形の構図は、三角とシンメトリー)
(例2:ぶったぎりを対角線ライン上におく)
(例3:日の丸の周辺を暗くしてトンネルにする)
構図セオリーは、図として使ってもいいですし、
線上に配置してもいいです。
↑図は三等分法です。左から、
・そのまま切り取って図形として使う
・交点に配置して使う
・交点を通る図として使う
と、3つの使い方をしています。
目立つ文字やポイントの色を、線上に配置するのもいいですね。
項目ごとに枠で囲って、その枠を構図どおりに配置する方法もあります。
構図の基本は動線 まとめ
今回は動線と構図について簡単に説明しました。
チラシの場合、まずは動線がひとつながりになると読みやすいです。
さらに文字や背景の配置や色が、構図のセオリーに当てはまるといいですね。
読みやすいマンガや絵などは、構図のセオリーに当てはまること多いです。探してみるのも楽しいですね。
見る人が目に入ってくる順番を考えて、チラシを作っていきましょう。
次回は色についてやります。
次は→ 6_色にセンスは必要ない!知っておきたい色の基本 ダサいチラシをかっこよく
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