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地元民から見た「半分、青い」半年間の感想

地元民から見た「半分、青い」半年間の感想

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ぐりお
「半分、青い」が終わっちゃった。さみしいな
ぐりお
このドラマを振り返ってみるよ

 

このドラマの舞台は、岐阜県恵那市岩村町。

現在私の住んでいる街のほど近くです。

しかも主人公は私と同世代の設定で、漫画家を目指す…と聞いて、私は毎回録画してみていました。

主人公の設定が、私ととても近いのです。

 

思い入れのあるこのドラマを振り返ってみます。

※盛大にネタバレしていますのでご注意ください。

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ドラマのあらすじ ー主人公鈴愛(すずめ)の人生ー

 

鈴愛(すずめ)へその緒二重巻きの難産

 

主人公である楡野鈴愛(にれのすずめ)が胎児のときからドラマが始まります。

難産で苦しむ母の胎内で、まさかの胎児ナレーション。

地獄絵図のような出産を経て、7月7日に生まれた鈴愛。

となりには、鈴愛の5分前に安産で生まれた律(りつ)がいました。

律と鈴愛はおさななじみとして、いつも一緒に遊ぶ仲になります。

 

鈴愛、片耳難聴になる

 

ある日おたふくかぜで、あっという間に左耳が生涯聞こえなくなってしまう鈴愛。

「わたしは生物として弱くなった」という言葉どおりにハンデを持って生きる人生となります。

律は鈴愛を出来る範囲でかばいます。

鈴愛は律の前だけでは泣けます。

弱みを見せられる安心できる唯一の存在、精神安定剤としての律です。

男女の枠さえ超えた、本当にめったにない特別な存在なのです。

 

鈴愛、こばやんと初デートする

 

コミカルに描かれる初恋。

漫画のようなシチュエーションながら、フツメンの小林君と恋に落ちます。

しかし拷問器具オタクの鈴愛とは初デートの明治村で早くも破局。

対して律も、運命的な出会いをする美少女、清(さや)と恋に落ちます。

 

秋風塾へ入門

 

高校時代、特に打ち込めるものもなかった鈴愛は、卒業間際に律に借りた漫画から、漫画家を目指します。

大御所漫画家、秋風羽織(あきかぜはおり)の講演会へ行き、五平餅(ごへいもち)を差し入れたことをきっかけに秋風塾へ入門。

東京へ上京し漫画アシスタントとして修業します。

同期の、ボクテとユーコとは、当初反発し合いますが、後に親友になります。

 

正人、律との別れ

 

律の友達の正人(まあくん)に恋をするもあっさり失恋。

正人はいい人そうですが、肝心なところで覚悟を持てないふらふらした男でした。

そして律の彼女、清と大喧嘩したことをきっかけに律との別れ。

美少女清は、律を取られた鈴愛から見て、上から目線の嫌な女でした。

 

律の別れのときの月のことを漫画にし、デビューを狙いますが、結局その漫画は頓挫します。

先にユーコが「5分待って」でデビュー。

焦ったボクテは、マイナーな雑誌で、鈴愛のネタ「神様のメモ」をもらいこっそりとデビューしてしまい、秋風塾を破門に。

鈴愛は別のネタ「一瞬に咲け」で連載をつかみデビューします。

 

連載中に律の「結婚しました」ハガキが届き、ショックを受ける鈴愛です。

 

 

漫画家としての挫折と結婚

 

9年にわたって連載した漫画ですが、だんだんネタが出なくなり人気も低迷、ついに打ち切りが決まります。

鈴愛はどうしても漫画が描けなくなり、秋風ハウスを出て第二の人生をはじめます。

しかし見つかった仕事は、百円ショップ「大納言」のアルバイトだけ。

生活が苦しい鈴愛は、裕福な結婚をしたユーコや、人気漫画家になったボクテからおさがりをもらって喜びます。

現実は厳しい…

 

涼次との結婚と三叔母

 

百円ショップで出会った涼次(りょうちゃん)は、漫画家スズメの大ファンでした。

二人はお互い恋に落ち、出会ってすぐに結婚します。

しかし涼次は、鈴愛から預かったお金を全部、師匠祥平(しょうへい)の映画の資金につぎ込んでしまうなど問題が多かったのです。

涼次の三人の叔母から涼次の欠点を教えられ、早まったかと思う鈴愛。

 

娘、花野(かの)の子育てと離婚

 

鈴愛は妊娠と出産をし、娘の花野(かの)を中心に幸せな家庭を築きます。

しかし花野の4歳の誕生日に、涼次から別れを切り出される鈴愛。

結局二人は離婚し、鈴愛と花野は故郷岐阜へ戻ります。

故郷で律と再会する鈴愛。

律は子どもの翼(つばさ)と共に実家に戻っていました。

律の母の和子(わこ)は不治の病にかかっていました。

 

 

五平餅屋「センキチカフェ」の立ち上げと岐阜犬

 

岐阜へ戻ったものの仕事のない鈴愛は、祖父仙吉(せんきち)の五平餅屋を継ぐことを思いつきます。

仙吉に五平餅の作り方を教えてもらい習得し、直後に仙吉は死去。

弟、草太(そうた)が料理屋で築いた財産で、新たに五平餅屋「センキチカフェ」を立ち上げます。

病中の律の母、和子を元気づけるために、岐阜犬(ぎふけん)というリモートで話すマスコットを作り、和子に話してもらいます。

和子は喜ぶもののほどなく死去。

鈴愛は岐阜犬に目を付けた津曲(つまがり)の会社に転がり込む形で再び東京へ行きます。

 

扇風機「そよかぜファン」の開発

 

2年後、岐阜犬は大失敗し、鈴愛の数々の発明品も売上は低迷。

五平餅屋台を押しているところ、離婚した律と正人と再会します。

律は勤め先の大会社を辞め、鈴愛と一緒に「そよかぜの扇風機」の開発をはじめます。

扇風機を作るきっかけは、ガン闘病中の鈴愛の母、晴(はる)へ自然の風を送りたいという鈴愛の想いからでした。

 

震災とユーコ

 

数年の努力によってやっと開発に成功した鈴愛と律。

投資家へのお披露目会用の映像制作に、元夫、涼次の手を借ります。

それをきっかけに花野と涼次は再会。

お披露目会は大成功しますが、同じ日に東日本大震災が起こります。

仙台にいたユーコは津波にのまれ死亡。

落ち込む鈴愛ですが、ユーコの遺言を聞き立ち直ります。

「生きろ鈴愛、私の分まで生きてくれ。そして何かをなしとげてくれ。」

 

扇風機の完成パーティの日は7月7日でした。

鈴愛と律の誕生日です。

律は鈴愛に「雨の音がきれいに聞こえる傘」をプレゼントし、鈴愛にプロポーズします。

幸せな未来を予感させて、物語は終わります。

 

 

ドラマの主題は「人生」

 

ざっと振り返ると、エピソードがとても多いですね。

律が高校受験の日に事故に会った犬を拾う話仙吉さんの兵隊時代の話など、ちょっとしたエピソードが風景のように重なって思い出されます。

 

ことに美しかったのは、鈴愛が漫画を引退し、秋風ハウスから引っ越す時、ボクテとユーコと共に軽トラの荷台で歌うシーンです。

特にユーコはいつも同じ歌を歌っていたので、印象が強いですね。

ユーコと鈴愛の友情は、それこそ少女漫画かと思うくらいに美しいものでした。

 

こまごまとした、断片的なエピソードが重なって、人生を作っていく。

 

人生とはこうしたものだなあ、としみじみ思います。

全身全霊をかけた漫画。

にもかかわらず挫折。

挫折した先に、まったくつながっていない点からはじまった生活もやはり人生。

ほんのちょっとした点と点がつながって、次の大きな流れを作っていきます。

 

花野も華々しくスケートの才能を見せるかと思いきや、そうでもない。

翼と花野が、次世代の律と鈴愛としての仲になるかと思いきや、そうでもない。

思ったようには進まないストーリー。

 

しかし40代になった鈴愛は、挫折で苦しんだものの精いっぱい頑張った、それなりに良い人生だと思っているのでは。

律と結ばれた後、簡単にめでたしめでたし、にはならなそうなのは、二人を見てきた私たちには容易に想像がつきますがw

 

 

 

氷河期世代にとっての「半分、青い」

 

主人公、鈴愛や律の生まれた年は、1971年。

現実の年齢では47歳、氷河期世代、団塊ジュニア世代という人口の多い人たちです。

(私も同世代です。)

漫画家として一時代を築いたにも関わらず、挫折したら百円ショップの店員ぐらいしか勤め先がない…

氷河期あるあるですね。

むしろ一時期でも活躍できた上に子どももいるというのは、同世代から見るととても幸せなことだと思います。

 

バブル世代である秋風の豪華な邸宅を横目で見つつ、現実にはボロアパートや間借りでしか暮らせない。

秋風のような飛ぶ鳥を目指すも、現実の自分は飛べない鳥… ここは共感できますね。

 

才能はあっても目が出ない夫をバイトの収入だけでささえ、子育てもほとんど鈴愛がやっています。

働かないダメ夫から離婚され、シングルマザーとして働く鈴愛。

しかし発明品はどれも失敗作。

「うちはもう、じり貧です」と花野が言うくらいには貧しい暮らし。

良くなるどころか、生活はどんどん苦しくなるばかりです。

 

結局、物語の前半に描かれた80年代、バブルの90年代に比べても、世の中はますます生きにくく、ひたすら個人が頑張るしかない、というのが氷河期世代です。

鈴愛も精いっぱいあがきつつも、40年たっても生活の豊かさは手に入れられませんでした。

 

ドラマなのに、はなばなしい成功がないです。

限界以上に頑張って、ようやくそこそこの成功です。

しかし氷河期世代にとっては共感ポイントですね。

そんな簡単に成功できたら、ウソっぽいとしか思えないですから。

 

 

 

「半分、青い」のここがすごかった

 

このドラマは注目点が多いですが、特にすごいなと思った点は以下のとおりです。

 

登場人物の誰もが欠点を持っている

 

大勢の人物が登場しますが、誰もがなにかしらの欠点を持っています。

 

鈴愛は、羽より軽い口をもち、とても調子がよく、自分勝手などの欠点があります。

律も、自信がなく奥さんに怒れない、自分がないなど弱い部分があります。

40代で男友達に向かって

「俺は、あいつを守るために生まれてきた」

などと、耳を疑うようなセリフを吐いたりもします。

 

フィクションなのですから、いくらでもスーパーマン、スーパーウーマンに描けるはずなのにあえてそれをしない。

もちろん鈴愛の長所は、大変に前向き、思い立ったら即行動、メンタルの強さなどたくさんあります。

律は、とても繊細で思いやりが深いですね。

 

離婚した涼次は欠点がありますが、やっぱり「いいやつ」であり、映画監督として成功もしており、それが悔しい鈴愛。

誰もが悪人ではなく、善人でもない、長所と短所を持った人間です。

 

「半分、青い」のは人物の心が半分未熟って意味もあるんでしょうか。

ありそうですねw

誰もが未熟な欠点を抱え、同じくらいの長所も持っています。

ここがすごいですし、私はとても好きです。

 

 

いわゆる成功物語ではない

 

朝ドラにありがちな、商売一代記のような成功物語ではありません。

はじめはてっきり、漫画家として成功する話なのかと思いました。

むしろ挫折に至る壮絶な場面と、挫折してからの気が抜けたような場面の対比がすごいと思いました。

朝ドラで、オムツつけてまで漫画を描くとか、甘い物を大量摂取するとか、ペンだこだらけの手とか、何日徹夜しても描けなくて

「わたしには何もない!!」と絶叫するヒロインなんていましたか?

 

挫折の後にも現実はあり、人生は続く、という部分がいいですね。

私も東京で挫折して田舎に戻った口ですから、ものすごく共感できます。

 

 

創作に対する厳しさと喜び

 

このドラマには、クリエイターが何人も出てきます。

彼らが語る言葉には、創作の厳しさがにじみだしていて、脚本家北川悦吏子さんの信条が分かりますね。

漫画家秋風を筆頭に、映画監督の元住吉祥平、作家佐野弓子、涼次…

創作自体は本当に楽しい、しかし第一線で生き続けるのは本当に厳しい、と言っているように見えます。

 

人生のすべてを犠牲にして漫画に注ぎ込む秋風。

「いい人は生き残れない」という佐野。

映画に集中するために、愛する家族をあっさり犠牲にする涼次。

帽子店をやりたくても、食べていくためには諦めざるを得ないみつえ叔母。

 

鈴愛やユーコも、若い20代という時期を、ひたすら漫画を描くためだけに生きました。

若い女性が東京にいながら、どこにも遊びにいったこともなく、何も知らず、流行りの服の1枚も持っていない。

「そこまでしてもダメだった、でも挑戦するのが生きること」というユーコ。

 

「ちゃんと挑戦して、そして、ちゃんとお前じゃダメだって漫画の神様に言われた。

でもそれが生きるってことじゃない。」

これもいいセリフですね。

全身全霊かけても後悔のない、創作の価値が伝わってきます。

 

死者との付き合い

 

このドラマでは死んでしまう人が何人もいます。

妻蓮子(れんこ)が死んで落ち込む仙吉、和子が死んで毎日がつらくなった律の父弥一(やいち)。

弥一は

「悲しみを乗り越えるのかと思っていたけど違うんだ。いつまでたっても悲しい」

悲しみは乗り越えるのでなく、ずっとそばにいるということですね。

つらいですが、そういうものかも知れません。

 

このドラマは、死ぬことという重いテーマからごまかさずに正面から向き合っていると思います。

 

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地元東農の「半分、青い」効果

 

さて、ドラマの舞台になった岐阜県東美濃地方は、半年間大盛り上がりでした。

五平餅の売り場は激増し、秋風の

「うっま!」

「これは真実の食べ物だ…!」POPがひんぱんに貼られています。

 

また、どこへいっても「半分、青い」何かが売られています。

半分青いゼリーにアイス、クッキーにグッズ、はたまた打ち上げ花火まで半分青いw

特に関係ないのに、「半分、青い」のタイトル風に描かれたお土産の箱やチラシがどっさり。

 

地元の岩村町は例年の10倍も観光客が訪れたそうで、明智鉄道(あけちてつどう)は満員。

ドラマに出てもいない岩村城址(いわむらじょう)苗木城址(なえぎじょう)なども渋滞が出来ました。

 

五平餅に脚光が当たったことはとても大きいですね。

今まで田舎の食べ物という印象しかなかったのに、ドラマに出てくるおしゃれで今風な食べ物に大変身です。

 

地元では、ロケ地マップよりも、五平餅マップのほうが数が多いくらいです。

 

そんくん
五平餅のパワーすごいやでw

 

 

 

「半分、青い」が無料で見られるサイト

 

テレビ放送は終わってしまいましたが、「半分、青い」は、U-NEXTで全話見られます。

 

※本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況についてはU-NEXTサイトにてご確認ください。

 

U-NEXTは、31日間のトライアル期間は無料で見られます。

また、600円のお試しポイントがつきます。

 

もちろん30日で解約すれば、全くの無料で済みますから、とてもお得ですね。

「半分、青い」は、1話108円で見れます。

600円のポイントで5話分はタダで見れますね。

 

私も某漫画を読むために、30日間無料登録して解約しました。

当然全くの無料でしたよ。

解約も特に難しくなく、ブラウザだけで完結しました。

 

思い出のあのシーンを見に行ってみてはいかがですか?

 

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半分、青い まとめ

 

半年間夢中にさせてくれたドラマ「半分、青い」

鈴愛は私の分身であると思わせてくれ、その人生は苦難も喜びもある豊かなものでした。

 

美しいシーンが断片的につながり、万華鏡のような景色を見せてくれました。

大変示唆に富んだセリフやストーリーであり、いろいろな角度から見ることができます。

 

大変充実した半年間、幸せなドラマを見ることができました。

 

ぐりお
すてきなドラマ、ありがとうございました!

 

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