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色のイメージ
色には感情を想起させるイメージがあります。
色にまつわる記憶が再生されるためです。
自然界にある同じ色のものを連想したり、遺伝子に組み込まれたイメージが想起されるという説もありますね。
色の基本的なイメージ
赤 興奮、情熱、禁止、怒り、嫉妬、炎、血、太陽、生命力、神聖、女性
ピンク 春、優しい、軽い、ハート、赤ちゃん、肌、内臓、結、かわいい
オレンジ 元気、明るい、果物、火、活発、生き生き、夕焼け、太陽
茶 土、木、自然、大地、安定、成熟、素朴、器、アース、コーヒー、チョコレート
黄 明るい、光、輝き、幸福、月、レモン、危険、金、芳醇、輝く、豪華、実り
黄緑 若い、新鮮、元気、新芽、木漏れ日、フレッシュ、リラックス
緑 植物、自然、安心、癒し、休息、平和、安全
青緑 人工、オーロラ、クール、ミント、知性、頭脳、北極
青 空、海、冷静、知的、憂鬱、清潔、リラックス、ビジネス、男性
水 風、空気、さわやか、軽い、弱い、クリア、清涼、ガラス、氷
藍 和、落ち着き、伝統、静か、深遠、思慮深い、夜、宇宙、深海
青紫 高貴、神秘、伝統、粋、熟年、人工、都会、喪中、瞑想
赤紫 女性、高貴、上品、マゼンタ、ワイン、芳醇、成熟、色気
白 純潔、光、雪、軽い、死、天、無垢、清潔、完全、シンプル
灰 曇、中間、無、鬱、コンクリート、銀、金属、シャープ、アスファルト
黒 闇、恐怖、炭、夜、重い、死、地下、黄泉、都会、腐食
上記の言葉は、一般的に言われているものや、私の連想するイメージです。
心理的な色
近づいて来るのはどちら?遠ざかって行くのはどちら?
重そうなのはどちら? 軽そうなのはどちら?
太って見えるのはどちら? やせて見えるのはどちら?
赤などの暖色は近づいて見えるので前進色、青などの寒色は遠ざかって見えるので後退色と言います。
白などの明度の高い色は大きく見えるので膨張色、黒などの明度の低い色は小さく見えるので収縮色と言います。
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記憶の中の色
季節のイメージ色
春 桜、若葉、新緑、かすみ
夏 海、青空、入道雲、日差し、暑さ、緑
秋 紅葉、夕日、実り、高い空
冬 雪、冷気、息、氷、寒さ、眩しさ
イベントの色 3色
お正月
バレンタイン
ハロウィン
クリスマス
お葬式
指示標識の色 2色
禁止
危険
安全
年齢のイメージ色 5色
赤ちゃん かわいい、ソフト、小さい、純粋、優しさ
子ども 元気、活発、純粋、運動、騒がしい
若者 躍動、スポーツ、趣味、活躍
大人 落ち着き、静か、熟成、品
色のイメージは文化によって違う
上の色のイメージですが、一般的に言われているものや、私の思うものを書きました。
もちろん見る個人によって違いますし、時代が変わることによってどんどん変化していきます。
例えば、古来の日本では葬式は白一色で、喪服の色=白でしたが、明治以降洋服が普及すると、喪服の色=黒に変化しました。
新しいイメージがつくこともあります。
オレンジ色は明るく活発な目立つ色ですが、アメリカの刑務所の囚人のユニフォームに使われたりしています。
またイスラミックステイトで人質に着せる服の色であったりと、近年ネガティブなイメージもついています。
色のイメージは社会や文化、住む国によってどんどん変わるものと覚えておきましょう。
ワンパターンな色のイメージに注意
最近は、女の子の服はどれもピンクばかりなど、パターン化されたジェンダーイメージに批判も多いです。
女の子が全員ピンクが好きなど、ありえないことです。
年齢や性別で決めつけずに、多様な人々がいることを意識しないといけないですね。
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色の選び方
このポスターは…
・季節 秋
・ターゲット層 幅広く
・環境 自然の多い宿場町
ということで、まずはメインカラーから選んできます。
メインカラーは、彩度が高めで、面積の多いカラーです。
メインカラーは赤やオレンジ色にします。
ベースカラーは最も面積の多い色です。
ベースカラーは基本的にメインカラーの同系色で薄い色です。
ベースカラーは薄いオレンジ色や黄色にします。
アクセントカラーは最も面積の少ない色です。
アクセントカラーは、メインカラーの反対色など引き立つ色がいいです。
1案
2案
アクセントカラーは足りなかったら増やしても大丈夫です。
ただし全体の調和は崩さないように選びましょう。
色を具体的に選ぼう まとめ
今回は色についてのイメージを見てきました。
色を選ぶのは大変だと思われがちですが、やってみるととても楽しい作業です。
ああでもない、こうでもないと試行錯誤してみましょう。
色についてのおすすめ書籍はこちらです。
色見本の、上段はベースカラー、中段はメインカラー(アソートカラー)、下段はアクセントカラーとして使えます。
非常にセンスもよく、私も色が決まらない時はパラパラめくって見ています。
全デザイナーが一冊ずつ持っていても不思議ではないおススメ本です☆彡
次はタイポグラフィ(文字デザイン)についてやっていきます。
次は→ 8_タイポグラフィの基礎 メリハリと整理で ダサいチラシをかっこよく
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