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さて、デザインを作っていく際に、何を考えながらやったらいいのでしょうか?
なんとなくかっこいい?
とにかくいい感じに?
なんだか漠然としてふわふわして、どう考えればよいか分かりませんね。
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デザインをするとき何を考えている?
さて、チラシの小見出しをデザインした時の画像をまた出しますね。
↓この画像が
↓これになるまでに何があったでしょうか?



チラシをデザインしている時は、ああでもないこうでもない、とトライアンドエラーを繰り返しています。
絵を描くのと同じような作業ですね。
しかしつかみどころがないので、出来るだけ言語化します。
連想(妄想)回路を全開にしてアイデアを出す
作業中は余計なことは考えない!
などということは、勉強ではあるかもしれません。
しかしデザインでは正反対です。


チラシを見て、頭のタガを外して、関係ないことを考えます。
学校の授業中、関係ない妄想ばかりしていたあなた、デザイナーに向いてますよ!
(あー、この緑色はっぱみたい。)
(はっぱがひらひらと…)
(はっぱといえば、たぬきがドロンと化けるw)
(ドロンと消えたら点線w)
(点線とかおもしろいかも~)
(点線が足あとにも見えてきたw)
(あ、このオレンジ色の四角ようかんみたいー)
(角ばりすぎ~w)
(丸くしたらなんかもちみたい)
(うにょーんとのびてる)
(スケボーにも似てる)
(下の丸が車輪に見えるww)
(はだしの足にも似てる)
(下から見たボートにも見えるな~)
(あ、このアイデア、別のチラシで使えそうw)
(ボートとか水面に浮かぶはっぱとかいいな)
(このふせんみたいなの、はがしたくなるな~)
(プルタブにも似てる)
(昔こういうホーロー看板あったかも)
(クギが打ってあってぎこぎこと…)
(金属とかサビとか)
(ブリキのおもちゃっていいよね)
こうやると、連想でアイデアがどんどん出てきます!
いいアイデアが出たら、メモしたり、ラフスケッチを描くといいですね。



細部にこだわりぬく 神は細部に宿る!
デザインする時のコツは、細部にこだわることです。
1ドット位置を変えるだけでも、画像を98%に縮小するだけでも印象は変わります。
すこしずつの積み重ねが完成度を上げます。
妥協せずに細部にこだわりましょう!
煮詰まってきたら休憩
しかしずーーーっと同じチラシを見ていると、なにがよくて何が悪いのか分からなくなってきますよね。
これをゲシュタルト崩壊といいます。
ゲシュタルト崩壊とは、部分を見すぎて、全体を認識できなくなることです。
こうなってしまったら、少し作業を中断しましょう。
作業は明日にまわしましょう。

客観的にチラシを見るには、他人になりきる
チラシは、自分以外の誰かが見るために作ります。
客観的に見ることが重要です。


チラシをはじめて見た人になりきる
私がいつもやっているのは
「今はじめてここに来た人になりきって、はじめてこのチラシを見る」
というのをやります。
5秒目をつぶってから、椅子をクルッと回してパッと「はじめて」見る。
コーヒー一服してからふっと「はじめて」見る。
ユーザーになりきる。
出来ればクライアントになりきる。
「わしは◯◯工務店社長の栗田具利造だ」
と名前を頭の中で言ってから、「はじめて」チラシを見る。
その時「はじめて」チラシを見て、思ったことが真実です。
(地味っ)
(よみづらい)
(なんか色が違う)
(印象に残らない)
(これって絵本とかにありがちなチラシ)
などなどなど
それに従ってすみやかに修正します。
ちなみに上のチラシをパッと見て思ったことは、
(なんか黄色が目に刺さってきつい)
(小見出し内の文字が大きくて読みづらい)
(オレンジの四角が角ばってて痛そう)
(緑と緑をつなげてラインにしたほうが、まとまりよさそう)
などだったんですね。
それで修正した結果右図になりました。
でもまだまだ改善の余地がありますね。
デザインはひとりよがりでは✖ダメ
デザインに関しては、ひとりよがりはいけません。
自分の好みだけでつっぱしったりしないように。
(少しならいいですが)
あくまで、
クライアントは誰で、
チラシを見るユーザーは誰で、
どんな情報を伝えたいのか
ブレないようにずっとユーザー目線で見ましょう。
奇抜なデザインは求められていない
かっこいいデザインにしようと思うと、見たことのないような奇抜なものを作ってしまうことがあります。
ところが、これは良くありません。
クライアントやユーザーは、奇抜なデザインを求めていません。
一番重要なのは、情報がしっかり伝わるか
見やすい色合い、読みやすいフォントサイズ、スムーズな動線、ターゲットユーザーの好みそうな色…
これを心掛けて作ると、普段目にするよくあるチラシに似てきます。
これは悪いことではありません。
読みやすさを追求して、追及しきって最後に、少しだけ斬新な部分を足しましょう。
これがクライアントやユーザーの求める、カッコいいチラシです。
奇抜さによって犠牲になりがちなもの
最初から奇抜さを狙うと、「分かりやすさ」という肝心な部分が犠牲になりがちです。
それに、人は思った以上に、変わることを怖がる生き物です。
よく見ているものには、親しみやすさや安心が得られます。
しかし見たことのないものは、恐怖を感じてしまう可能性もあります。
むしろ、いつも同じ変わらないデザインの中で、いかに新鮮さを出すか、ということが重要ですね。
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デザインする時の考え方 まとめ
今回はデザインする時の考え方についてやりました、
アイデアが簡単に出る方法と、奇抜すぎるデザインはよくないということを見てきましたね。
バランスが必要ですね。
とにかくユーザー目線を大事に、情報が伝わるかを第一に考えてデザインしましょう。


次は写真をチラシに配置していきます。
続きを見る13_チラシに写真を配置せよ! レイアウトまで解説。ダサいチラシをかっこよく